日本を愛する思いと危機感

2019/07/29

海外を飛び回る夢をかなえ、アメリカの会社にも勤める経験も得た私ですが、世界のことを知れば知るほど、日本を愛する思い、そして日本の未来への、というよりも日本の教育への危機感が募るようになりました。

私は会社員として製造業に20年間ずっと関わってきました。そして海外に製造が移転し、実際には技術が移転し、そして雇用が移転する歴史に直面してきました。(苦しくても日本で製造を維持して欲しい)と歯ぎしりしても、どんどんとアジア各国に製造移転が進み、日本の経済力が衰退していくことを感じてきました。

それ以上に深刻に感じたのが「教育の遅れ」です。私の友人は中国人の女性と結婚し、お子さんは小学校の低学年だけを中国本土で過ごし、中国で教育を受けました。そのお子さんが日本の小学校に通い始めた感想は「日本は宿題もないし、勉強しなくていいから、楽でいい!」でした。

なぜ「日本の学校は楽」と感じたのでしょうか。どうやら、一人っ子政策と学歴社会が進んだ中国では、小学校の低学年から英語教育とか家庭学習とか塾とか、大変な競争原理が働き、小学校から受験生状態は珍しくないことのようです。資源の乏しいアジア諸国は「頭脳で勝負するしか国際競争で勝ち残る手段はない」と分かっているから必死なのです。

ひるがえって日本を見ると、いかがでしょうか。戦後の素晴らしい経済成長にあぐらをかき、日本人は優秀とうぬぼれ、競争は悪いことのように考え「ゆとり教育」という美名の下に緊張感を失っていき、ゆとりではなく「ゆるみ教育」になってしまったのではないでしょうか。