若い世代を育てたい

2019/07/30

日本とアメリカ企業で、ヨーロッパとアメリカで働き、アジアの工場を旅する、そういう様々な経験を積み、夢をかなえた私は「若いビジネスマンに自分の経験を引き継ぎ、夢をかなえるお手伝いをしたい」と思うようになりました。

地方のタウン誌で「英会話便利な一言」を連載したり、アメーバブログで英語の解説をしたり、カルチャースクールの講師をしたり、著書として英文法の解説書を2冊発刊したり、色々な活動をしてきました。

しかし私が失敗を重ねて学んできた「文化の違い」は、ツバがかかるくらい近くで顔を合わせて教えて差し上げるのが一番の方法です。ですから、大人を対象とした英語レッスンを教室で行ってきました。

余談ですが、文化の違いとは、例えば西洋では「名前を呼ぶ」のを大切にすることです。私がイギリスに駐在していたとき、ある日現地の上司に注意をされました。「君はいつも単純にThank you.というけど、それは失礼なんだよ」と言われ、狐につままれた思いがしました。

Thank you, Mary. Hello, Mike.のように名前も呼んで話すのが礼儀だよ」と説明されました。カルチャーショックとは正にこのことでした。あれから30年たった今でも、この痛い忠告が心のどこかにひっかかっているようです。

こういう失敗談はひとつの例に過ぎません。失敗という言葉を使いましたが、実際は「学びの経験」と思っています。それをひとつでも多く次の世代に伝えて、国際的な活躍と日本の活躍に少しでも役立てて欲しい、それが私の願いです。