囲碁をはじめたきっかけ(その3)

2019/07/17


高校・大学受験で囲碁とは随分とご無沙汰してしまい、18才で早稲田大学に合格し、島根から東京に来ました。

入学式を終えると、大学の様々なサークルが新入生の勧誘合戦を繰り広げています。

幾つか説明を聞いたあとで(あ、そうだ!囲碁部も見てみよう)と思い立ちました。

西早稲田のバス停から降りて校舎に向かう途中に体験の会場がありました。

棋力はどのくらいかと尋ねられ、小学生から中学生にかけて独りで打っていたくらい、と説明しました。

では井目の風鈴(せいもくのふうりん)で、ということで、これ以上ないほどのハンディキャップをいただいて打つことになりました。

井目の風鈴というのは、将棋でいえば飛車角落ちに、さらに加えて香車と桂馬と銀将と金将も落とし…

もっと分かりやすくいえば、100メートル競争で、50メートル対100メートルで勝負するようなものです。

…で、情け容赦もmなく、というかコテンパンに負けたのですね。

負けたのは仕方ないんだけど、そのあと(これから覚えていこうよ)とか、そういう入部へのお誘いということはなく、つまり「場違い」だったんですね。

テニスのトップ選手を集めている部活に、昨日ラケットを持ちました、みたいな人が来たという感じでしょうか。

ガッカリきて、それから10年ほど囲碁とはご縁がなくなり、ブランクが空いたのでした。