【英文法の基礎】第12回「接続詞since, as, for→~だから」

2019/09/18

~だからという「理由を表す接続詞=because」と覚えていますね。
ところが実は「他にも3つ」もあるのです。
つまり理由を表す接続詞はbecause, for, since, asの4つです。

◆for

forは「ふわぁん」という感覚でしたね。
その感覚をよく思い出しましょう。

It will rain, for the barometer is falling.
(雨が降るだろう、というのは晴雨計が下がっているから)

この文の場合にはbecauseを使うことはできません。

もしbecauseを使ってしまうと、「晴雨計が下がっていることが原因で」雨が
降るだろう、という意味になってしまいます。

becauseは「強い」はっきりした原因、因果関係を表します。

forを使うのは、このように「とってつけた」感じの説明で、だから大抵は後
に来ることになります。

It is morning, for the birds are singing.
(朝だ、鳥が鳴いているところからすると)

ただしこれは文章としての表現で、実際の会話では2文に分けて使いましょう。

It is morning.The birds are singing.
(朝だ。鳥が鳴いている)

このように【短い文章をつなげる】のが【会話のコツ】と言えます。

もし高校・大学入試の文章でforが接続詞として使われていたら、それが
(理由を表しているかもしれない)と意識するようにしましょう。

◆since, as

基本的にsinceまたはasを使うのは「文の最初に」来るのが原則です。

becauseとsince,asの使い分けには、こういう説明の方法があります。
becauseは相手にとって新たな事実、since, asは周知の事実。

Since you feel tired, you should rest.
(君は疲れているから休むべきだ)

しかし原則が厳密に適用されているかと言えば、そうでもありません。

上の文例でもbecauseを使って構わないのです。

ではsince, asはどう使い分けるのでしょうか?
「sinceのほうがasより強い」と言う説があります。

しかしこの説も以下の実情によって否定されます。
「sinceはアメリカ英語で好まれ、asはイギリス英語で好まれる」

ではアメリカ人は皆がsinceを好むかというと、そうでもないのです。
むしろasを好むアメリカ人も当然います。

例えば日本人でも「たぶん」を多様する人もいれば「きっと」ばかりを使う人
など、正に人それぞれですね。

言葉は流動的で、言葉は常に【変化する生き物】と考えましょう。
正解はひとつではありません。(表現の自由です)
やわらかく受け入れていきましょう。