【英文法の基礎】第16回「助動詞 would=~ したものだった」

2019/09/22

歌詞に非常によく出てくる表現です。

I would listen to the radio.
(よくラジオに耳を傾けたものだったわ)

「~したものだった」にはused toという言い方もあります。
この二つwouldとused toの違いは何なのでしょうか。

wouldは基本的に「繰り返し行う」ことが可能な動作です。
それに対してused toは現在との対比(かつてしていたが今はしていない)と
言われています。

だからI used to live in NY.(かつてNYに住んでいました)とは言いますが
I would live in NY.とは言わないのですね。

(ちなみにI would live in NY.を訳すと「NYに住めたらなぁ」になります)

じゃあ「絶対にそう?」と言われると…言い訳のようで申し訳ないですが、
あくまでも原則にすぎません。

日本語でも全て原則に沿って話してはいないですね。
それと同じように柔軟に考えてくださいね。

wouldとused toの違いは、こう考えた方が実際的かもしれません。

would=主体的
used to=客観的

I would walk in the park with her.
(その公園を彼女と散歩したものだったよ)
…ロマンチックな思い出、という感じがしませんか。

それに対して;
I used to walk in the park with her.
(かつて彼女とその公園を歩いたものだ)
…義務的な習慣だったのか、なんだか冷たい感じがしませんか?

何故wouldならば主体的な感じがすると思いますか。
wouldはwillの過去形でしたね。
そして【will=意志】なのです。

He has a strong will.
(彼は強い意志を持っている)

だから上の文例でwouldならば「彼女と散歩したくて」散歩したわけです。

Wouldは歌詞で過去の恋愛を思い起こす場面にはよく使われています。

ちょっと注意をして歌詞に耳を傾けると興味深いと思いますよ。