【英文法の基礎】第19回「形容詞 some=具体的、any=何らかの」

2019/09/25

映画を見ていたらこんな場面がありました。

主人公が殺人犯に追われています。(私の訳をよく見てくださいね)

Help!Somebody!Help! Help!Anybody!!
助けて!誰か!助けて! 助けて!誰でもいいから!

感じとれますか?
SOMEbodyとANYbodyの違いがポイントです。

someとanyの違いについて「someは肯定文、anyは否定と疑問文」と中学校
で習ったと思います。

しかし実際には【someは疑問文でも使われ】ます。

「SOME=具体的イメージ」であり「ANY=何らかの」と捉えてみましょう。
転んでケガをした人がいて「お助けしましょうか」と声をかけるとします。

以下の文は思い切った意訳をしましたので、違いを比べてみてください。

Do you need some help?
(お助けします!)
Do you need any help?
(大丈夫ですか?)

この場合someは「具体的イメージ」として助ける必要を感じています。
anyは「もし何かあるなら」お手伝いしましょうと申し出ています。

言いかえれば【some=積極的】そして【any=消極的】なのです。
従って次の文ならば疑問文だけれどもsomeが適切であることが分かりますね。

Would you like some coffee?
(コーヒーはいかがですか)

someとanyは混乱しやすいので、もう少し例文で補足します。
「any=いかなる」と理解すれば、どの訳文もしっくりくる筈ですよ。

I like some music.(好きな音楽がある)

I like any music.(どんな音楽も好きだ)

I don't like some music.(好きでない音楽もある)

I don't like any music.(どんな音楽も好きでない)

Do you have some money?(少しばかりお金もってる?)

Do you have any money?(ちょっとでもいいからお金ある?)