【英文法の基礎】第23回「進行形 ~ing=生きた表現」

2019/09/29

おなじみのあいさつ
How are you?(元気ですか)
いい言葉ですね。

ところで、実はHow are you?は少しカタイ感じもします。

友だち同士でも使いますが、どちらかと言えば…
How's it going?(どう?)とかHow are you doing?(元気にしてる?)
この方が【親しく生き生きした感じ】がしませんか。

両方に共通しているのは「ing」がついた表現ということです。

ところで現在形というのは、今というよりも「一般的」なことを表現します。

He plays tennis well.
(彼は上手にテニスをする)

この文章で表現しているのは「彼はテニスが上手な人だ」という事実です。
決して今テニスをしている必要は無いわけです。

そしてHe is playing tennis.ならば正に今テニスをしていることになります。

実は我々の【日本語でも会話は進行形が主】に使われていると思いますよ。

何をするの→何をしているの
TVを見るよ→TVを見ているよ

ほら!「している」という進行形の方が【会話が生き生き】していますよね。

英語の会話にも進行形がたくさん使われています。
皆さんもどんどん進行形を使ってみるようにしましょう。

さて、そうは言うものの進行形に馴染まない表現というのもあります。
例えば次の文;

What sport do you like?
(何のスポーツが好きですか)

これをWhat sport are you liking?というのはおかしいのは分かりますね。
それは「好く」というのは行為というよりも「継続的な感情」だからです。

「今から5分間好きになって、今 夜は休憩しよう」という類ではないですね。
だから進行形には馴染みません。

ところが!言葉は生き物です。

CMで次のセリフを耳にしたことはありますよね。

I'm loving it!
(ハンバーガー大好き!)

そう、マクドナルドのCMです。

おかしいですね、愛する愛さないは、進行形に馴染まない筈でしたね。
しかし!文法外れの表現ですが、やはりこの方が「生き生きした表現」になる
ので、あえて使うことで印象深いコピーになったのです。