【英文法の基礎】第27回「部分否定 not really=あまり~で無い」

2019/10/03

ある人の息子がガールフレンドを連れてきたとします。

ところが、あまり印象がよくありませんでした。

このような場合に以下のどちらで表現するのが適切でしょうか。

(1)I really don't like her.
(2)I don't really like her.

上の文は「本当に彼女のことを嫌い」
下の文は「あまり彼女のことを好きでない」
という違いになります。

だから、たとえ親子の間でも下の文(あまり好きでない)を選んだ方が良さそ
うですね。

ポイントは一つです。「notは直後を否定する」と覚えましょう。

(1)の文はlikeを否定→好きでない、ということを意味し
(2)の文はreallyを否定→それほどには、という意味になります。

not reallyの様な表現を部分否定といいます。

日本人の好む「曖昧な表現」に通じる面がありますので、活用してみてはどう
でしょうか。

He is not always late for school.
(彼はいつも学校に遅刻するわけではありません)

実際にはちょくちょく遅刻しているのかもしれませんが、この表現なら柔らか
くて当たり障りが無い感じがしますね。

そして、よく使われるのがnot veryあるいはnot soで「あまり~でない」と
いう表現です。

I'm not so good at playing tennis.
(あまりテニスが得意ではないです)

テニスが全くダメと言っているわけではないですね。
それほどうまくないですよ、という謙遜した表現です。

いかがですか、日本人にしっくりくる表現に感じませんか。