9月入学制度の来年導入の見送り

2020/06/06

6月5日、萩生田文科相は9月入学について「直ちに導入することは想定していない」と閣議後の記者会見で発表しました。

私は基本的に9月入学を導入するのは悪くないことだと考えます。
海外留学のしやすさ、海外からの留学の受け入れのしやすさという利便性は確かに大きいと思います。

メリットの感じられる9月入学制度です。
ただ導入を「急ぎすぎる」ことには賛成できません。

また9月入学について賛成か反対かの二者択一にすべきでないと考えます。
9月入学「も」可能とするのもひとつの方法でしょうし、様々な柔軟な運用方法があると思います。

今年についてはコロナ禍の影響が大きく、9月入学にすればある程度の問題解決になるというのも一理あるでしょう。
しかし、それを理由に社会制度に大きな影響を与える9月入学を導入する、というのは性急すぎるようにも感じられます。
ぜなら数年後にまた同じことが起きたら、こんどはまた半年ずらして4月入学…ということになるからです。

このように論点の多い9月入学制度であり、今回は結果として何もすぐに変化は生じないことになりました。
しかし、これを機会に国民の教育への関心が大いに高まったことは、とても良いことだと思います。