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不登校だからと諦めないで!心配な出席日数の「本当の影響」と通信制高校という選択肢

2025/10/24

 

「高校受験なんて無理かも...」と悩む親御様へ


お子様が中学校で登校できなくなり、高校受験が近づいてくると、親御様の心は不安でいっぱいになることでしょう。

特に、「この欠席日数の多さで、高校に入学できるのだろうか?」という疑問は、最も切実な悩みではないでしょうか。

結論からお伝えします。不登校であっても、高校進学の道は決して閉ざされていません。

むしろ、時代は変わり、高校入試の仕組みや、受け入れる学校側の姿勢は、お子様のような事情を持つ生徒さんに対して、以前よりもずっと柔軟になってきています。

この記事では、公的なデータに基づきながら、不安の大きな原因である「出席日数」の「本当の影響」を分かりやすく解説し、未来の希望となる具体的な選択肢についてお話しします。


 

1. 【公的データで安心を】「一人じゃない」不登校は過去最多という現実

 

まず、お子様が学校に行けていない状況は、決して特別なことではないという事実を知ってください。

文部科学省が公表した令和5年度の調査結果によると、小・中学校における不登校の児童生徒数は、過去最多の約34.6万人に達しています。これは、多くの子どもたちが何らかの困難を抱え、学校以外の場所で学びや居場所を探しているという、今の日本の現実です。

「うちの子だけではない」という事実を知るだけで、親御様の心も少し軽くなるのではないでしょうか。重要なのは、この状況をネガティブなものとして捉えるのではなく、「新しい学びのスタイルを選ぶ時期が来た」と前向きに考えることです。


 

2. 親御様が知っておくべき「内申書」の最新事情

 

高校受験の際に提出される「調査書」(通称:内申書)には、欠席日数が記載されてきました。これが、不登校のお子様を持つ親御様の不安の最大の原因です。

しかし、現在、内申書をめぐる状況は大きく変化しています。

一つの大きな動きとして、内申書に「出欠の記録」の欄を設けない都道府県が増えてきています。

例えば、東京都の都立高校の入試では、調査書の様式から欠席日数の記入欄が廃止されるなど、制度の改定が進んでいます。これは、義務教育である中学校時代の出席状況だけで、将来の可能性を判断するのは適切ではない、という教育現場の考えが広がっているからです。

内申書の評価基準は「出席日数」から、「学習への取り組みの意欲」や「特別活動の記録」といった、より多角的な評価へとシフトしているのです。


 

3. 出席日数が合否に与える「本当の影響」と、高校の配慮

 

では、欠席日数は高校受験に全く影響しないのでしょうか?

正直にお話しすると、公立高校の一般入試や一部の私立高校では、欠席日数が評価項目の一つとなる場合があります。一般的には、「3年間で欠席日数が30日を超えると、慎重に検討される対象となる」と言われています。

しかし、これもあくまで目安です。

知っておいていただきたいのは、高校側でも出席日数を判定基準に含めない高校が非常に多くなっているという事実です。

特に、不登校を経験した生徒さんの受け入れに積極的な高校(私立高校の一般入試、通信制高校、定時制高校など)では、学力試験や面接、作文といった「これからの学ぶ意欲」を重視する選抜方法を採用しています。

学校側が最も重視するのは、「過去の欠席」ではなく、「この高校で頑張って卒業したいという強い気持ち」です。

欠席理由を正直に記した「自己申告書」の提出を許可するなど、高校側も生徒さんの事情に配慮する取り組みを積極的に行っています。


 

4. 未来を諦めない!通信制高校という希望の道筋

 

欠席日数に不安があるからこそ、私たちは通信制高校という選択肢も考慮することをお勧めします。

私たちが提供する情報にもある通り、通信制高校は、全日制や定時制高校と全く同じ「高等学校」です。

通信制高校の選抜方法は、学力試験よりも作文や面接を重視することが一般的です。これは、まさに出席日数に左右されることなく、「これからの意欲」を評価してくれる仕組みです。

 

通信制高校のメリット

 

  1. 高卒資格は全日制と全く同じ: 卒業すれば履歴書には「高等学校卒業」と書け、就職や進学で不利になることはありません。

  2. 自分のペースで学べる: 自宅でのレポート学習が中心のため、体調や精神状態に合わせて、無理なく勉強を進められます。

  3. 大学進学も可能: 全日制と同じように大学の学校推薦型選抜(旧 推薦入試)を利用して大学に進学することも可能です。

お子様にとって何よりも大切なのは、「高校生活をやり直せる」「学びを諦めなくていい」という希望を持つことです。通信制高校は、その希望を叶えるための最も現実的で柔軟な道筋となるでしょう。


 

まとめ:お子様の「今」を大切に、最適な一歩を踏み出しましょう

 

お子様の不登校と高校受験に不安を感じるのは、親として当然のことです。しかし、時代は変わり、高校側の受け入れ体制も進化しています。

  • 出席日数を気にしすぎないでください。 内申書制度は柔軟化し、高校側も欠席日数を重視しない選抜方法を増やしています。

  • 「学びの意欲」を評価してくれる学校はたくさんあります。

  • 特に通信制高校は、お子様のペースと意欲を尊重し、未来への希望を繋ぐ確かな選択肢です。

まずは「高校生活をやり直すこと」を目標に、複数の通信制高校やサポート校の情報を集め、お子様と一緒に見学に行ってみてください。

焦る必要はありません。お子様の「今」を大切にして、最適な一歩を一緒に見つけていきましょう。