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不登校になったとき、親ができる最初の一歩とは?心構えと実践的なサポート方法

2026/01/12



お子さんが学校に行かなくなったとき、保護者の方は「どうして?」「何がいけなかったの?」と、ご自身を責め、深い不安に包まれてしまうかもしれません。しかし、決してご自身を責めないでください。文部科学省の
2024年度の調査によると、小中学校における不登校の児童生徒数は35万人を超え、12年連続で増加しています [1]。これは、不登校が特別なことではなく、どのご家庭でも起こりうる状況であることを示しています。

この記事では、お子さんが不登校になったときに保護者の方ができる「最初の一歩」として、心構えと具体的なサポート方法を、公的なデータを交えながら温かく、そして詳しく解説していきます。
なぜ学校に行けないの?体のサインを理解する
「学校に行きたいのに行けない」とお子さんが訴えるとき、それは決して怠けや甘えではありません。強いストレスや不安は、自律神経のバランスを乱し、「朝起きられない」「頭痛や腹痛がする」といった身体的な症状を引き起こすことがあります [2]。これは、お子さん自身の意志ではどうにもならない「体のサイン」なのです。まずは、こうしたお子さんの心身の状態を理解し、無理に登校を促すのではなく、安心して休める環境を整えることが何よりも大切です。

親ができる7つの実践的なサポート
では、具体的にお子さんをどのようにサポートすればよいのでしょうか。ここでは、すぐに実践できる7つの方法をご紹介します。

1. 子どもとの信頼関係を築く
何よりもまず、お子さんとの信頼関係を再構築することから始めましょう。お子さんの話を、批判したり否定したりせずに、「そう感じているんだね」と共感的に受け止める姿勢が大切です。思春期のお子さんは特に、親の言葉や態度に敏感です。正論をぶつけるのではなく、お子さんの気持ちに寄り添い、一番の理解者であることを伝えてください。

2. 安全で居心地のいい家庭環境を作る
学校という場所がストレスの原因となっているお子さんにとって、家庭は唯一の「安全基地」です。ご家庭では、不登校について過度に話題にしたり、お子さんを責めたりすることなく、穏やかに過ごせる時間を作りましょう。お子さんが心からリラックスできる環境は、心のエネルギーを充電するために不可欠です。

3. 甘えさせてあげる
不登校になったお子さんは、自己肯定感が大きく傷ついています。この時期は、お子さんの気持ちを十分に受け止め、甘えさせてあげることが心の回復につながります。これは、何でも言いなりになる「甘やかし」とは違います。お子さんの気持ちに寄り添い、安心感を与えることで、再び前へ進むための力を蓄えることができるのです。

4. 適切な学習支援を考える
学習の遅れが不登校の原因の一つである場合も少なくありません。文部科学省の調査でも、「勉強が分からない」ことが不登校の理由の一つとして挙げられています [3]。お子さんのペースに合わせた学習支援を検討しましょう。オンライン教材や家庭教師など、学校以外の学習方法も視野に入れると良いでしょう。

5. 学校との連携を保つ
担任の先生やスクールカウンセラーと連携を取り、学校での様子や支援体制について情報を共有しておくことも大切です。学校と協力することで、お子さんにとってより良いサポート体制を築くことができます。また、フリースクールなどに通う場合でも、在籍校との連携によって出席扱いになる制度もあります。

6. 学校以外の学びの場を探す
学校だけが学びの場ではありません。フリースクールや地域の適応指導教室など、お子さんが安心して過ごせる「第二の居場所」を探してみるのも一つの方法です。全国には様々な特徴を持ったフリースクールがあり、お子さんの興味や関心に合わせた活動を通じて、自信を取り戻していくケースも多くあります。

7. 長期的な視点で未来を考える
不登校は、お子さんの成長過程における一つの通過点と捉え、焦らず長期的な視点で見守ることが大切です。すぐに学校に戻ることだけを目標にするのではなく、お子さんが自分らしく生き生きと過ごせる将来像を一緒に考えていきましょう。通信制高校など、多様な進路があることを知るだけでも、親子の不安は和らぎます。

コラム:保護者自身の心のケアを忘れずに
お子さんのことで頭がいっぱいになり、ご自身のことを後回しにしていませんか?保護者の方の心の安定は、お子さんの心の安定に直結します。同じ悩みを持つ保護者の方と話せる「親の会」に参加したり、カウンセリングを利用したりして、ご自身の気持ちを吐き出す場所を見つけることが大切です。一人で抱え込まず、外部のサポートを積極的に活用してください。保護者の方が笑顔でいることが、お子さんにとって何よりの安心材料になるのです。

まとめ
お子さんが不登校になったとき、保護者の方ができる最初の一歩は、まずお子さんの心と体に寄り添い、家庭を安心できる場所にすることです。そして、決して一人で抱え込まず、学校や専門機関と連携しながら、長期的な視点でお子さんの未来を一緒に考えていくことが大切です。不登校は、親子で立ち止まり、これからの生き方を見つめ直すための貴重な時間になるかもしれません。

参考文献
[1] 文部科学省. (2025). 令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要. https://www.mext.go.jp/content/20251029-mxt_jidou02-100002753_2_5.pdf [2] こころの相談室. (2025). 不登校の子どもにできる親の対応は?子どもを支える7つの具体的な方法. https://kokoro-soudan.jp/column/school-refusal-parental-support/ [3] 文部科学省. (2021). 令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要. https://www.mext.go.jp/content/20211006-mxt_jidou02-000018318-2.pdf