善活のすすめ「はじめに」

2019/06/16

 
 

あなたがこの本「善活のすすめ」を手にしたのは「善活ってなんだろう」と興味をもったからですね。きっとあなたの心の底に「善いことをしたい」という意識があるからだと思います。その気持ちは、人として生まれてきた私たちの「自然な感情」ではないでしょうか。

 人のために生きたい、でも自分も幸せになりたい。長い間悩んできて、気がつきました。善いことをして「自分が幸せになる」方法があるのです!私だけの秘密にしておくなんて、勿体無い。皆さんにもそれを知って欲しくて、本としてお知らせすることにしました。

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 「善活」って聞いたことはないけど、なんだか婚活(婚姻活動)や就活(就職活動)みたいなもの?はい、その通りです。善活とは「慈善活動」と考えてください。慈善活動っていうと重いけど、善活ならば手軽にできそうな気がしませんか。

 慈善活動というと、なんとなく敷居が高く感じてしまいがちです。そして「人のために」と口にだすのも、なんだか照れくさいものです。でも「自分の生きがいのため」であればためらいなく実行できるのではないでしょうか。

 ですから私は「自分の生きがいのための活動」をしてみませんか、という提案をさせていただきます。あなたの趣味や特技を活かすことイコール慈善活動になれば、なんだか一石二鳥で魅力的ではないですか。

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私は仕事がお休みの日に「オバマ大統領のスピーチ解説」という英語レッスンを主催してきました。当初はレッスン料をいただくビジネスとしてスタートしました。しかし今は違います。

 この英語レッスンを「授業料の代わりに社会福祉事業に寄付」をしていただくチャリティー活動として運営しています。つまり私はお金をいただきません。この「授業料の代わりに寄付」という運営方法に、多くの方から賛同・感動していただきました。

 私にとっての英語レッスンは「若人を育てるという生きがい」であり、ライフワークでもあります。自分の生きがいを得ながら、生徒さんも生きがいを感じ、そして社会福祉事業に少しでも貢献できること、これほどの喜びに満ちた活動はありません。

 この「生きがいと喜びに満ちた活動」をひとり占めするのではなく、皆さんと分かち合いたい、それがこの本を書くことに至ったきっかけです。

 この方法は「お金も時間も出ていくばかり」です。でも「生きがい」というお金や時間に代えられないものを得ることができます。

 善活=慈善活動のひとつの形として、私の活動方法を紹介します。「何か善活をしてみたい」と思ってくださった方の参考になり、それぞれの善活のきっかけになれば、これほど幸せなことはありません。